MEP実効性能診断〜改修計画立案 統合提案ポータル

老朽化診断・実効性能診断・改修計画立案を一体化。顧客・チーム・賛同者それぞれに同一HTMLで対応できる構成です。

TORUS 建築・設備OS 案件名差替対応 概算費テーブル搭載 実案件入力欄付き ΔT/COP/LCC

案件基本情報 — この欄を書き換えるだけで案件版として使用できます

案件情報

案件名〇〇施設 空調・熱源改修計画業務
対象施設〇〇市 △△文化センター
所在地〇〇県〇〇市〇〇町
対象設備空調設備 / 給排水衛生設備 / 電気設備 / 制御設備
作成者TORUS株式会社 藤井
更新日2026-03-19

提案条件

目的老朽化把握 / 実効性能診断 / 改修計画立案
居ながら施工
予算感段階改修を前提に調整
優先目的省エネ / 快適性 / 更新優先順位整理
対象者顧客・チーム・賛同者 共通版
備考案件条件に応じて自由記入
診断テーマ
老朽化診断 + 実効性能診断 + 改修計画立案
差別化軸
"壊れているか" ではなく "機能しているか" を診る
中核指標
ΔT / 実COP / 搬送効率 / 制御成立性
最終成果
診断 → 改修戦略 → 設計・発注支援
拡張領域
空調・給排水衛生・電気を束ねたMEP全体最適化
TORUS
TORUS 建築・設備統合OS
投資判断サマリー
本資料は設備診断書ではなく投資判断書です。経営者が即断できる構成で提示します。
投資額
¥65M
案B(推奨)ベース
回収年数
7.5
単純回収(NPVプラス)
エネルギー削減率
28 %
年間 ¥○○ 削減見込
現状リスク判定
早期処置が必要な水準
▶ 案B 推奨
性能改善型 — 投資合理性あり・実行推奨
省エネ効果・工事影響・投資回収のバランスが最良。居ながら施工可能。段階実施にも対応できる構成。

詳細評価 — 3案比較

最終判断

案Bを推奨

  • 投資額:¥65,000,000
  • 年間削減額:¥○○ / 年
  • 回収年数:7.5年
  • NPV:プラス
  • IRR:○%
  • 削減率:約28%
  • 現状リスク:赤(早期対処要)
  • 最終判断:実行推奨
経営者・決定権者はこのカラムだけで結論把握が可能です。
項目現状案A案B ★案C
初期投資-¥44.5M¥65M¥120M
年間エネルギーコスト¥○○¥○○¥○○¥○○
年間保全費¥○○¥○○¥○○¥○○
年間削減額-¥○○¥○○¥○○
エネルギー削減率-5〜10%20〜35%30〜45%
回収年数-長い7〜8年中〜長期
LCC(20年)¥○○¥○○¥○○¥○○
NPV-¥○○¥○○¥○○
IRR-○%○%○%
居ながら施工-
工事リスク-

トリアージ評価(現状リスク判定)

  • :健康 — 計画的更新で対応可
  • :経過観察 — 致命的ではないが要注意
  • :早期処置が必要 — 機能不全化リスクあり
  • :既に機能不全 — 即時対処が必要

1. 全体像

この業務は、一般的な劣化診断にとどまらず、性能・運用・制御まで含めて診断し、そのまま改修方針と発注支援へ接続するものです。

老朽化把握性能低下把握 運用不全把握改修方向整理
0. 案件受領 → 1. 既存資料収集 → 2. 現地一次診断 → 3. 実測診断 → 4. 問題構造の可視化 → 5. 改修方針立案 → 6. 改修案比較 → 7. 基本改修計画書作成 → 8. 概算費・更新優先順位整理 → 9. 発注支援資料化

顧客・賛同者向けのひとことでの説明

この業務は、設備が古いかどうかを見るだけではなく、今の運転が成立しているかを診断し、何をどう直すべきかまで整理するものです。

この診断の本質

一般的診断

  • 年数
  • 劣化
  • 更新推奨

MEP実効性能診断

  • 年数・劣化
  • 実運転・実COP
  • ΔT・搬送動力
  • 制御成立性
  • 改修方針
"壊れているか" ではなく "機能しているか" を診る。ここが差別化の中心です。

2. 事業構造

空調だけでなく、給排水衛生と電気設備まで診断・設計・運用を一気通貫で扱うことで、建築ストック全体の質を底上げする業務へ拡張します。

この業務は単体診断で終わらず、改修戦略・設計・発注支援まで伸びるため、公共工事で強い事業構造になります。

商品① MEP実効性能診断

  • 現況診断
  • ΔT診断
  • 実COP診断
  • 搬送動力診断
  • 制御成立診断

商品② 改修基本計画

  • 改修方針
  • システム転換案
  • 概算比較
  • 更新優先順位

商品③ 実施設計

  • 機械
  • 電気
  • 制御

市場の勝ち筋

  • 対象:市役所、図書館、美術館、文化施設、学校、病院、体育館
  • 問題:築20〜40年、空調不良、電気代増、更新予算不足、系統理解不足
  • 空白:MEP運転診断を出来る人材が少ない

3層構造

Layer 1:診断 → Layer 2:改修戦略 → Layer 3:更新設計

一般には分断されやすいこの3層を一体化できる点が、この業務の競争優位です。

3. 業務フロー

① 案件受領 └ 目的設定(老朽化 / 性能 / 運用 / 改修方向) ↓ ② 既存資料収集 └ 建築 / 機械 / 電気 / 維持管理 ↓ ③ 現地一次診断 └ 違和感抽出 ↓ ④ 実測診断 └ 温度 / ΔT / 流量 / 電力 / 圧力 / バルブ開度 / インバータ周波数 ↓ ⑤ 性能算出 └ 冷房能力Q / 実COP / 搬送効率 / 系統健全性 ↓ ⑥ 問題構造化 └ 症状 / 原因 / 構造分類 ↓ ⑦ 改修方針立案 → ⑧ 改修案比較 → ⑨ 推奨案決定 ↓ ⑩ 成果物作成 → ⑪ 発注支援

既存資料収集

建築

  • 平面図
  • 断面図
  • 仕上表
  • 改修履歴

機械

  • 系統図・機器表
  • 自動制御図
  • バルブリスト
  • ポンプ・熱源仕様

電気

  • 単線結線図
  • 動力・制御盤図
  • BEMS関連資料
  • 電力計測資料

維持管理

  • 点検報告書
  • 故障・修繕履歴
  • 月次電力/ガス
  • 設定値一覧

現地一次診断で見るもの

機械室

  • ポンプの振動
  • 電流値の安定性
  • 圧力計の振れ
  • バルブ開閉状態
  • 制御の固定化

AHU・空調機

  • コイル汚れ
  • フィルター詰まり
  • VAV実動作
  • 再熱の有無
  • 温湿度センサー位置

電気

  • 電流バランス
  • 起動状態
  • 過負荷傾向
  • インバータ有無
  • 制御盤の実設定

4. 診断チェックリスト

現地持込用の最小構成。印刷または現場タブレット表示を想定しています。

基本情報

  • 建物用途・築年数
  • 改修履歴
  • 空調方式(中央/個別/混在)

機械室

  • ポンプ電流値(安定/ハンチング)
  • インバータ有無・周波数固定化
  • 過流量兆候・振動有無

配管系

  • バイパス有無・三方弁使用
  • 二方弁化状況・圧力差確認
  • ΔT不足兆候

空調機 / 末端

  • コイル汚れ・フィルター詰まり
  • 送風機負荷状態・再熱有無
  • 給気/還気温度・VAV動作

電気・制御

  • 電流バランス・負荷率
  • 制御盤設定・BEMS有無
  • データ取得可否

実測必須項目

  • 送水/還水温度・ΔT
  • 流量・ポンプ/ファン/熱源電力
  • 外気温湿度

異常兆候メモ

  • ΔT低い(例:5℃未満)
  • ポンプ全開運転
  • VAV未動作
  • 再熱多発
  • 電力過大
  • 一部エリア不快
  • 仮説:ΔTシックネス / 過流量 / 制御不成立 / バイパス混流 / システム不整合

5. ΔT診断アルゴリズム

入口:ΔTが小さい(例:5℃未満)または冷房が効かない ↓ STEP1:測定値の信頼性確認 ↓ STEP2:流量の把握 ↓ STEP3:熱交換成立確認(コイル) ↓ STEP4:末端制御(VAV/バルブ) ↓ STEP5:混流の有無 ↓ STEP6:熱源側 ↓ STEP7:系統全体の不均衡 → 原因確定

STEP 1〜3

STEP 1 測定値の信頼性

  • 送水/還水温度
  • センサー位置
  • BEMS値 vs 実測
NGの場合:センサー不良 → 診断停止

STEP 2 流量把握

  • ポンプ電流
  • インバータ周波数
  • 差圧・バルブ開度
過流量なら ΔT低下の主要候補

STEP 3 熱交換成立

  • 空気側温度差
  • コイル汚れ・フィルター詰まり
  • 風量
取れていない場合:コイル性能不足

STEP 4〜7

STEP 4 末端制御

  • バルブ開度・VAV動作・最小風量
絞れていない:常時全開 → VAV未成立型

STEP 5 混流の有無

  • 三方弁・バイパス配管・ヘッダー構成
混流あり:ΔT破壊の典型

STEP 6 熱源側

  • 送水温度・部分負荷・台数制御
温度高すぎ:熱源能力不足 or 制御不良

STEP 7 系統不均衡

  • 系統ごとのΔT差・流量偏り・末端温度差
局所過流量 / 不均衡を確認

最終分類

① ΔTシックネス型

過流量 / 三方弁 / バイパス

② VAV未成立型

風量絞れない / 再熱多発

③ 搬送過大型

ポンプ・ファン過大

④ 熱源側問題

能力不足 / 制御不良

6. 診断 → 改修戦略マッピング

診断結果を問題構造分類に変換し、そのまま改修方針・改修手段・効果へ接続します。

分類原因構造改修方針主な手段期待効果
① ΔTシックネス型過流量 / 三方弁 / バイパス / ポンプ過大変流量化二方弁化 / ポンプINV / 差圧制御 / バイパス撤去ΔT改善 / ポンプ電力削減
② VAV未成立型最小風量過大 / センサー位置不良 / 制御死活制御復活 + 風量適正化VAV再構築 / 最小風量見直し / 静圧リセット快適性向上 / ファン電力削減
③ 搬送過大型風量過大 / 静圧過大 / ポンプ全開搬送最適化INV導入 / 静圧リセット / 流量制御電力削減 / 機器寿命延長
④ 熱源過大・老朽型老朽化 / 台数制御不適 / 過大容量熱源更新 or 構成転換高効率機更新 / 台数制御最適化 / INV化COP向上 / 安定性向上
⑤ システム不整合型改修履歴蓄積 / 設計思想不一致システム再構築系統再設計 / DOAS / 放射 / 水系VRF根本解決 / 将来拡張性

実務での使い方

STEP1:診断結果 → 分類(①〜⑤) ↓ STEP2:分類 → 改修方針決定 ↓ STEP3:改修方針 → 3案作成 ↓ STEP4:概算 + 効果 → 提案

7. 改修案テンプレート(3案比較)

案① 現状踏襲、案② 性能改善、案③ システム転換の3案を出すためのフォーマットです。

実案件入力欄

診断分類① ΔTシックネス型
主症状冷房効かない / 電気代高い / 一部暑い
主要原因過流量 / 三方弁 / バイパス混流
対象面積約 5,000 m²
築年数約 28年
居ながら施工
運用制約平日日中は停止困難
予算感初年度は抑制、段階改修希望
優先目的省エネ + 快適性改善
自由記述実測結果・ヒアリング内容を記入

案① 現状踏襲更新

  • 既存システム維持
  • 老朽機器更新
  • 工事影響小
  • 根本改善は限定的

案② 性能改善型

  • 既存活用 + 制御改善
  • ΔT改善 / 変流量化 / VAV再構築
  • 効果と工事性のバランス良好

案③ システム転換型

  • 空調方式抜本見直し
  • DOAS + FCU / 放射 / 水系VRF
  • 高効率だが初期費・工事影響大

3案比較表

項目案①案②案③
初期費
省エネ効果中〜大
快適性現状維持改善大幅改善
工事難易度
居ながら施工
投資回収

概算費テーブル

項目案① 現状踏襲案② 性能改善案③ システム転換
本体工事費¥ 35,000,000¥ 48,000,000¥ 92,000,000
制御・BEMS関連¥ 4,000,000¥ 8,000,000¥ 12,000,000
仮設・養生・夜間対応¥ 3,000,000¥ 5,000,000¥ 9,000,000
設計・調整・試運転¥ 2,500,000¥ 4,000,000¥ 7,000,000
概算合計¥ 44,500,000¥ 65,000,000¥ 120,000,000
想定省エネ率5〜10%20〜35%30〜45%
想定回収年数長い中程度中〜長期
金額は案件ごとに差替えて使用。詳細設計段階で精緻化します。

推奨案ロジック

省エネ効果、投資回収、工事影響を総合評価し、本施設では 案② 性能改善型 を推奨する、という書き方を基本とします。

8. MEP全体最適化

空調のΔT診断を核にしつつ、給排水衛生と電気設備を統合して、建物全体の健全性・効率・保全性を最適化する業務へ拡張します。

空調給排水衛生電気 制御LCC良質な建築ストック

業務の定義

本業務は、設備を単体で見るのではなく、空調・給排水衛生・電気の相互関係まで含めて診断し、省エネ、安定稼働、保全性、更新優先順位、将来改修性まで統合的に整理するMEP全体最適化業務です。

3設備統合の考え方

空調設備

  • ΔT / 実効COP / 流量 / 圧力差
  • 熱源・搬送・末端制御の成立確認
  • 過流量、混流、搬送過大の是正

給排水衛生設備

  • ポンプ選定の適正化
  • 揚程・流量・運転点の成立確認
  • 過大選定、絞り運転、短周期運転の診断

電気設備

  • 高調波設計・高調波診断
  • トランス容量と負荷バランス
  • 相バランス、幹線余裕、INV負荷の適正確認

MEP横断で見るべき共通診断軸

診断軸空調給排水衛生電気
容量の適正熱源・ポンプ・ファンの過大/過小ポンプ過大選定・揚程過大トランス・幹線・盤容量の過不足
運転点の適正ΔT不足・過流量・混流絞り運転・短周期運転低負荷・偏相・部分過負荷
効率実効COP・搬送効率kWh/㎥・運転効率損失・高調波・負荷率
制御成立性VAV・二方弁・差圧制御ポンプ交互運転・圧力制御監視・計測・保護協調
更新判断性能改善型 or 更新型適正容量再設計 or 更新受変電・盤・配電更新の優先順位
MEP全体を診て、良質な建築ストックを生成する。
老朽化した建物を単に更新するのではなく、運用しやすく、壊れにくく、省エネで、将来改修しやすい状態へ再構成することが本業務の目的です。

9. 給排水衛生実効診断

給排水衛生設備を、温度・流量・圧力・滞留・熱損失・健康リスク・運用まで含めて診断し、そのまま改修計画立案へ接続するための統合モジュールです。

給湯循環温度マップ水齢レジオネラリスク指数 給湯配管熱損失給水滞留排水・通気
位置づけ:空調のΔT診断・COP診断に対し、給排水衛生では温度・滞留・水理・衛生リスクを同時に扱う。診断文化が未成熟な領域を、TORUSの業務パッケージとして標準化する。

全体構造

給湯診断

  • 貯湯温度 / 返湯温度
  • 給湯循環温度マップ
  • 循環バランス
  • 水齢 / デッドレグ
  • レジオネラリスク指数
  • 給湯配管熱損失

給水診断

  • 給水圧力分布
  • 滞留配管 / 未使用系統
  • 残留塩素・水質管理
  • 受水槽 / 高置水槽運用
  • 揚水ポンプ適正性

排水診断

  • 排水勾配・閉塞傾向
  • 通気不良・封水破壊
  • 臭気・逆流
  • 維持管理性・清掃性
  • 改修優先順位

診断 → 可視化 → 改修計画 の流れ

① 現況把握 └ 図面・系統図・改修履歴・維持管理状況・利用実態の確認 ↓ ② 実測・ヒアリング └ 貯湯温度 / 返湯温度 / 末端到達時間 / 圧力 / 流量 / ポンプ電力 / 未使用系統 ↓ ③ 問題構造の可視化 └ 温度マップ / 水齢リスク / デッドレグ / 熱損失 / 衛生リスク / 排水不良 ↓ ④ 改修シナリオ化 └ 保温改修 / 循環見直し / バランス弁調整 / 未使用系統切離し / ポンプ適正化 / 排水改善 ↓ ⑤ CAPEX・OPEX評価 └ エネルギーコスト削減 / 健康リスク低減 / 改修優先順位 / 投資回収性 ↓ ⑥ 改修計画立案・発注支援

給湯設備の主診断指標

性能・エネルギー系

  • 貯湯温度
  • 往き温度 / 返り温度
  • 循環ΔT
  • ラインポンプ電力
  • 給湯配管熱損失量
  • 熱源投入量との比較

衛生・リスク系

  • 返湯温度分布
  • 給湯循環温度マップ
  • 水齢リスク評価
  • 末端到達時間
  • デッドレグ評価
  • レジオネラリスク指数

給湯循環温度マップ

建物内の給湯・返湯温度分布を平面または系統図に重ね、どの系統で温度が落ちているか、どこに循環不良や滞留があるかを一目で把握する診断図です。

目的

  • 温度低下箇所の抽出
  • 循環バランス不良の可視化
  • レジオネラ高リスク箇所の抽出
  • 保温欠損・未使用枝管の発見

実務上の見方

  • 55℃以上:良好
  • 50〜55℃:注意
  • 45〜50℃:高リスク
  • 45℃未満:危険

見抜けること

  • 近系統だけ高温 → バランス不良
  • 途中だけ低温 → 断熱欠損
  • 枝管だけ低温 → デッドレグ
  • 全体低温 → ポンプ能力不足

水齢(Water Age)

定義

水が系内に入ってから末端に達するまで、または更新されるまでの経過時間。レジオネラリスクを規定する根本指標の一つ。

  • よく使う系統:水齢が短い
  • 未使用客室・予備室:水齢が長い
  • 閉止枝管:非常に長い

簡易診断法

  • 末端到達時間(5秒以内良好 / 30秒超高リスク)
  • 使用頻度ヒアリング
  • 返湯温度との組合せ
  • 配管長・管径・タンク容量の確認
低温 × 長水齢 = レジオネラ高リスク。温度だけではなく、滞留の構造まで見ることが重要です。

レジオネラリスク

温度条件

  • 25〜45℃で増殖
  • 35〜40℃で最適増殖
  • 50℃で増殖停止
  • 60℃で短時間死滅

滞留条件

  • 未使用系統
  • デッドレグ
  • 低頻度利用室
  • 過大タンク容量

栄養・環境

  • バイオフィルム
  • スケール / 錆
  • 水質劣化
  • 保守不足

曝露

  • シャワー
  • 特浴・ジェットバス
  • 加湿器・噴霧機器
  • エアロゾル化設備

レジオネラリスク指数(LRI)

項目評価例点数
返湯温度55℃以上 / 50〜55℃ / 45〜50℃ / 45℃未満0 / 1 / 2 / 3
滞留リスク滞留なし / 枝管短い / 低頻度利用 / デッドレグあり0 / 1 / 2 / 3
循環リスク均等循環 / 多少偏り / 温度ばらつき / 循環不良0 / 1 / 2 / 3
設備用途リスク一般給湯 / ホテル / 病院 / 温浴施設1 / 2 / 3 / 4
合計点の目安:0〜3 低リスク / 4〜6 注意 / 7〜9 高リスク / 10以上 危険

給湯配管熱損失

ホテル・病院・介護施設のような長距離循環配管では、発生した熱の一部が利用前に配管から逃げます。施設によっては空調エネルギーに匹敵する改善余地を持ちます。

原因

  • 保温不足・保温欠損
  • 過大循環流量
  • 長い枝管・過大配管径
  • 未使用系統の常時循環
  • 高温設定過多

結果

  • 燃料・電力コスト増
  • 返湯温度低下
  • レジオネラリスク上昇
  • 待ち時間増加
  • 設備負荷増大

改善策

  • 保温改修優先順位付け
  • 循環バランス再調整
  • 未使用系統切離し
  • 温度設定適正化
  • 投資回収年数算定

衛生ポンプ・給水系のアルゴリズム

入口:圧力不足 / 流量不足 / 電力過大 / 頻繁な発停 / 異音・振動 ↓ STEP1:測定値の信頼性確認 ↓ STEP2:揚程と流量の確認 ↓ STEP3:運転点の適正確認 ↓ STEP4:制御・交互運転・台数制御確認 ↓ STEP5:絞り運転 / 過大ポンプ確認 ↓ STEP6:短周期運転確認 ↓ STEP7:吸込条件・キャビテーション傾向確認 → 原因確定

最終分類

  • ① 揚程不足型
  • ② 過大ポンプ型
  • ③ 制御不成立型
  • ④ 吸込条件不良型

主な改修方針

  • ポンプ適正容量への是正
  • 圧力制御・台数制御の見直し
  • 配管抵抗の是正
  • 圧力タンク・制御幅の最適化

排水・通気診断の着眼点

排水機能

  • 閉塞傾向
  • 勾配不良
  • 逆流・滞留
  • 流下不良

通気機能

  • 封水破壊
  • サイホン作用
  • 臭気の伝播
  • 通気管閉塞

維持管理性

  • 掃除口位置
  • 点検しやすさ
  • 油脂・スラッジ負荷
  • 改修時の切回し性

このモジュールが生む価値

施設側価値

  • 給湯コスト削減
  • 衛生事故リスク低減
  • 利用者満足度向上
  • 運用の見える化

設計・施工側価値

  • 診断 → 改修提案ができる
  • 設備更新の優先順位を示せる
  • 工事の合理性を数値で説明できる
  • 空調偏重からMEP全体診断へ拡張できる

経営側価値

  • OPEX低減
  • CAPEX判断精度向上
  • 営業停止・健康リスク低減
  • 説明責任の強化

10. 電気設備の診断アルゴリズム

受変電・配電・動力・インバータ負荷を含む電気設備全体を、容量・品質・バランスの観点で診断する標準ロジックです。

入口:盤過熱 / トランス温度上昇 / ブレーカ動作 / 力率低下 / 異常高調波 / 相不平衡 ↓ STEP1:測定値と監視値の信頼性確認 → STEP2:トランス容量と負荷率確認 ↓ STEP3:相バランス確認 → STEP4:高調波確認 → STEP5:幹線・盤・遮断器余裕確認 ↓ STEP6:インバータ負荷集中確認 → STEP7:将来増設余裕確認 → 原因確定

STEP 1 測定信頼性

  • 計測器校正状況
  • BEMS/電力監視との整合
  • ピーク時データ取得条件

STEP 2 トランス容量

  • 実負荷率
  • 最大需要との比較
  • 余裕率の適正確認

STEP 3 相バランス

  • 各相電流差
  • 単相負荷偏在
  • 中性線負荷確認

STEP 4 高調波

  • THD確認
  • 整流負荷・IT負荷・INV負荷比率
  • トランス/ケーブル/コンデンサへの影響

STEP 5 幹線・盤余裕

  • 幹線電流余裕
  • 盤内温度上昇
  • 遮断器定格と実負荷の整合

STEP 6 INV負荷集中

  • 特定系統への集中有無
  • 起動・停止時の影響
  • 高調波フィルタ要否

STEP 7 将来余裕

  • 増設余力
  • 更新時の電源側影響
  • 長期ストック視点の適正容量

電気設備の最終分類

① 高調波リスク型

THD過大、発熱、設備寿命低下

② 相不平衡型

相電流偏り、中性線過負荷

③ 容量不適型

トランス・幹線・盤余裕不足または過大

④ INV集中型

負荷集中、品質悪化、拡張制約

11. MEP横断の改修優先順位ロジック

空調・給排水衛生・電気を同じ評価軸で並べ、更新優先順位を論理的に決めるための共通フレームです。

評価軸内容空調給排水衛生電気
停止リスク止まると運営継続に重大影響があるか熱源停止・空調停止給水停止・排水停止停電・幹線障害
安全リスク事故・漏水・過熱・絶縁劣化等熱源異常・漏水漏水・衛生障害盤過熱・絶縁劣化
エネルギー改善効果改善時の省エネ余地ΔT改善・搬送最適化ポンプ適正化負荷平準化・損失低減
保全性故障頻度・部品供給・点検性老朽機器・制御部品ポンプ・弁・制御遮断器・継電器・盤部品
更新難易度工事影響・停止条件・施工難易度居ながら施工制約断水・仮設対応停電切替・夜間工事
将来拡張性今後の改修・増設対応力制御更新余地配管系再編余地電源余力・盤スペース

判定ロジック

各設備ごとに 停止/安全/省エネ/保全性/更新難易度/将来拡張性 を5段階評価 ↓ 重み付け集計 → 緊急 / 短期 / 中期 / 長期 に分類 ↓ 予算制約と居ながら施工条件を重ねて最終優先順位決定

優先順位表テンプレート

優先設備区分対象理由推奨時期
電気受変電盤 / 幹線停止リスク・安全リスクが高い緊急〜短期
空調ポンプ変流量化省エネ効果が高い短期
給排水衛生揚水ポンプ更新過大ポンプ是正と保全性向上中期

12. "良質な建築ストック" の定義

理念だけでなく、実務の判断基準として使えるように、良質な建築ストックを設備視点で定義します。

良質な建築ストックとは、
壊れにくく、運用しやすく、省エネで、更新しやすく、長期にわたって社会資産として価値を保てる建物です。

1. 運用性

  • 現場で扱いやすい
  • 過剰なブラックボックス化がない
  • 日常運転が安定する

2. 保全性

  • 点検しやすい
  • 更新しやすい
  • 故障時の影響範囲が明確

3. 効率性

  • 空調・衛生・電気が過大設計でない
  • 実運転で効率が出る
  • LCCが健全である

TORUS OSとの接続

現地実測・図面・履歴 → 設備の成立性診断 → MEP横断の問題構造化 → 改修優先順位化 → 良質な建築ストックへ再構成

この業務の社会的意味

老朽化建物を単に延命するのではなく、建物ごとの運用実態を踏まえ、将来の維持管理・省エネ・改修容易性まで含めて再設計することで、建築ストックの質そのものを上げていく。これがTORUS OSが目指す実務価値です。

13. 成果物・運用方針

主成果物

  • 現況診断概要書
  • 改修基本計画書
  • 概算比較表
  • 優先順位表
  • 発注仕様骨子
  • 実施設計への申し送り事項

優先順位軸

  • 故障リスク
  • 停止リスク
  • 省エネ効果
  • 快適性改善
  • 更新難易度
  • 予算適合性

説明相手ごとの見せ方

対象重視する見せ方このHTMLでの使い方
顧客全体像 / 課題 / 推奨案 / 効果 / 工事影響表示対象「顧客向け」+ 表示深度「浅く」または「標準」
チーム資料収集 / 実測 / アルゴリズム / 提案作成表示対象「チーム向け」+ 表示深度「標準」または「深掘り」
賛同者市場性 / 差別化 / TORUS接続 / 事業構造表示対象「賛同者向け」+ 表示深度「浅く」または「標準」

TORUS接続の考え方

入力:現地データ(ΔT / 電力 / 流量 / 圧力 / バルブ開度 など) ↓ 判定:分類①〜⑤ → 出力:改修案①②③ + 概算 + 推奨案
このHTMLは、TORUSの⑤運用→⑥診断→①再設計ループを実証するたたき台です。

統一HTML運用方針

  • HTML本体は1つに固定する
  • 相手によって文章を変えるのではなく、表示深度と表示対象を切り替える
  • 骨格・用語・ロジックは常に統一する
  • これにより、顧客説明・チーム教育・賛同者共有を同一構造で運用できる