MEP実効性能診断〜改修計画立案 統合提案ポータル
老朽化診断・実効性能診断・改修計画立案を一体化。顧客・チーム・賛同者それぞれに同一HTMLで対応できる構成です。
案件基本情報 — この欄を書き換えるだけで案件版として使用できます
案件情報
| 案件名 | 〇〇施設 空調・熱源改修計画業務 |
|---|---|
| 対象施設 | 〇〇市 △△文化センター |
| 所在地 | 〇〇県〇〇市〇〇町 |
| 対象設備 | 空調設備 / 給排水衛生設備 / 電気設備 / 制御設備 |
| 作成者 | TORUS株式会社 藤井 |
| 更新日 | 2026-03-19 |
提案条件
| 目的 | 老朽化把握 / 実効性能診断 / 改修計画立案 |
|---|---|
| 居ながら施工 | 可 |
| 予算感 | 段階改修を前提に調整 |
| 優先目的 | 省エネ / 快適性 / 更新優先順位整理 |
| 対象者 | 顧客・チーム・賛同者 共通版 |
| 備考 | 案件条件に応じて自由記入 |
詳細評価 — 3案比較
最終判断
案Bを推奨
- 投資額:¥65,000,000
- 年間削減額:¥○○ / 年
- 回収年数:7.5年
- NPV:プラス
- IRR:○%
- 削減率:約28%
- 現状リスク:赤(早期対処要)
- 最終判断:実行推奨
| 項目 | 現状 | 案A | 案B ★ | 案C |
|---|---|---|---|---|
| 初期投資 | - | ¥44.5M | ¥65M | ¥120M |
| 年間エネルギーコスト | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ |
| 年間保全費 | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ |
| 年間削減額 | - | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ |
| エネルギー削減率 | - | 5〜10% | 20〜35% | 30〜45% |
| 回収年数 | - | 長い | 7〜8年 | 中〜長期 |
| LCC(20年) | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ |
| NPV | - | ¥○○ | ¥○○ | ¥○○ |
| IRR | - | ○% | ○% | ○% |
| 居ながら施工 | - | ◎ | ○ | △ |
| 工事リスク | - | 低 | 中 | 高 |
トリアージ評価(現状リスク判定)
- 緑:健康 — 計画的更新で対応可
- 黄:経過観察 — 致命的ではないが要注意
- 赤:早期処置が必要 — 機能不全化リスクあり
- 黒:既に機能不全 — 即時対処が必要
1. 全体像
この業務は、一般的な劣化診断にとどまらず、性能・運用・制御まで含めて診断し、そのまま改修方針と発注支援へ接続するものです。
顧客・賛同者向けのひとことでの説明
この業務は、設備が古いかどうかを見るだけではなく、今の運転が成立しているかを診断し、何をどう直すべきかまで整理するものです。
この診断の本質
一般的診断
- 年数
- 劣化
- 更新推奨
MEP実効性能診断
- 年数・劣化
- 実運転・実COP
- ΔT・搬送動力
- 制御成立性
- 改修方針
2. 事業構造
この業務は単体診断で終わらず、改修戦略・設計・発注支援まで伸びるため、公共工事で強い事業構造になります。
商品① MEP実効性能診断
- 現況診断
- ΔT診断
- 実COP診断
- 搬送動力診断
- 制御成立診断
商品② 改修基本計画
- 改修方針
- システム転換案
- 概算比較
- 更新優先順位
商品③ 実施設計
- 機械
- 電気
- 制御
市場の勝ち筋
- 対象:市役所、図書館、美術館、文化施設、学校、病院、体育館
- 問題:築20〜40年、空調不良、電気代増、更新予算不足、系統理解不足
- 空白:MEP運転診断を出来る人材が少ない
3層構造
一般には分断されやすいこの3層を一体化できる点が、この業務の競争優位です。
3. 業務フロー
既存資料収集
建築
- 平面図
- 断面図
- 仕上表
- 改修履歴
機械
- 系統図・機器表
- 自動制御図
- バルブリスト
- ポンプ・熱源仕様
電気
- 単線結線図
- 動力・制御盤図
- BEMS関連資料
- 電力計測資料
維持管理
- 点検報告書
- 故障・修繕履歴
- 月次電力/ガス
- 設定値一覧
現地一次診断で見るもの
機械室
- ポンプの振動
- 電流値の安定性
- 圧力計の振れ
- バルブ開閉状態
- 制御の固定化
AHU・空調機
- コイル汚れ
- フィルター詰まり
- VAV実動作
- 再熱の有無
- 温湿度センサー位置
電気
- 電流バランス
- 起動状態
- 過負荷傾向
- インバータ有無
- 制御盤の実設定
4. 診断チェックリスト
現地持込用の最小構成。印刷または現場タブレット表示を想定しています。
基本情報
- 建物用途・築年数
- 改修履歴
- 空調方式(中央/個別/混在)
機械室
- ポンプ電流値(安定/ハンチング)
- インバータ有無・周波数固定化
- 過流量兆候・振動有無
配管系
- バイパス有無・三方弁使用
- 二方弁化状況・圧力差確認
- ΔT不足兆候
空調機 / 末端
- コイル汚れ・フィルター詰まり
- 送風機負荷状態・再熱有無
- 給気/還気温度・VAV動作
電気・制御
- 電流バランス・負荷率
- 制御盤設定・BEMS有無
- データ取得可否
実測必須項目
- 送水/還水温度・ΔT
- 流量・ポンプ/ファン/熱源電力
- 外気温湿度
異常兆候メモ
- ΔT低い(例:5℃未満)
- ポンプ全開運転
- VAV未動作
- 再熱多発
- 電力過大
- 一部エリア不快
- 仮説:ΔTシックネス / 過流量 / 制御不成立 / バイパス混流 / システム不整合
5. ΔT診断アルゴリズム
STEP 1〜3
STEP 1 測定値の信頼性
- 送水/還水温度
- センサー位置
- BEMS値 vs 実測
STEP 2 流量把握
- ポンプ電流
- インバータ周波数
- 差圧・バルブ開度
STEP 3 熱交換成立
- 空気側温度差
- コイル汚れ・フィルター詰まり
- 風量
STEP 4〜7
STEP 4 末端制御
- バルブ開度・VAV動作・最小風量
STEP 5 混流の有無
- 三方弁・バイパス配管・ヘッダー構成
STEP 6 熱源側
- 送水温度・部分負荷・台数制御
STEP 7 系統不均衡
- 系統ごとのΔT差・流量偏り・末端温度差
最終分類
① ΔTシックネス型
過流量 / 三方弁 / バイパス
② VAV未成立型
風量絞れない / 再熱多発
③ 搬送過大型
ポンプ・ファン過大
④ 熱源側問題
能力不足 / 制御不良
6. 診断 → 改修戦略マッピング
診断結果を問題構造分類に変換し、そのまま改修方針・改修手段・効果へ接続します。
| 分類 | 原因構造 | 改修方針 | 主な手段 | 期待効果 |
|---|---|---|---|---|
| ① ΔTシックネス型 | 過流量 / 三方弁 / バイパス / ポンプ過大 | 変流量化 | 二方弁化 / ポンプINV / 差圧制御 / バイパス撤去 | ΔT改善 / ポンプ電力削減 |
| ② VAV未成立型 | 最小風量過大 / センサー位置不良 / 制御死活 | 制御復活 + 風量適正化 | VAV再構築 / 最小風量見直し / 静圧リセット | 快適性向上 / ファン電力削減 |
| ③ 搬送過大型 | 風量過大 / 静圧過大 / ポンプ全開 | 搬送最適化 | INV導入 / 静圧リセット / 流量制御 | 電力削減 / 機器寿命延長 |
| ④ 熱源過大・老朽型 | 老朽化 / 台数制御不適 / 過大容量 | 熱源更新 or 構成転換 | 高効率機更新 / 台数制御最適化 / INV化 | COP向上 / 安定性向上 |
| ⑤ システム不整合型 | 改修履歴蓄積 / 設計思想不一致 | システム再構築 | 系統再設計 / DOAS / 放射 / 水系VRF | 根本解決 / 将来拡張性 |
実務での使い方
7. 改修案テンプレート(3案比較)
案① 現状踏襲、案② 性能改善、案③ システム転換の3案を出すためのフォーマットです。
実案件入力欄
| 診断分類 | ① ΔTシックネス型 |
|---|---|
| 主症状 | 冷房効かない / 電気代高い / 一部暑い |
| 主要原因 | 過流量 / 三方弁 / バイパス混流 |
| 対象面積 | 約 5,000 m² |
| 築年数 | 約 28年 |
| 居ながら施工 | 可 |
|---|---|
| 運用制約 | 平日日中は停止困難 |
| 予算感 | 初年度は抑制、段階改修希望 |
| 優先目的 | 省エネ + 快適性改善 |
| 自由記述 | 実測結果・ヒアリング内容を記入 |
案① 現状踏襲更新
- 既存システム維持
- 老朽機器更新
- 工事影響小
- 根本改善は限定的
案② 性能改善型
- 既存活用 + 制御改善
- ΔT改善 / 変流量化 / VAV再構築
- 効果と工事性のバランス良好
案③ システム転換型
- 空調方式抜本見直し
- DOAS + FCU / 放射 / 水系VRF
- 高効率だが初期費・工事影響大
3案比較表
| 項目 | 案① | 案② | 案③ |
|---|---|---|---|
| 初期費 | 低 | 中 | 高 |
| 省エネ効果 | 小 | 中〜大 | 大 |
| 快適性 | 現状維持 | 改善 | 大幅改善 |
| 工事難易度 | 低 | 中 | 高 |
| 居ながら施工 | ◎ | ○ | △ |
| 投資回収 | △ | ◎ | ○ |
概算費テーブル
| 項目 | 案① 現状踏襲 | 案② 性能改善 | 案③ システム転換 |
|---|---|---|---|
| 本体工事費 | ¥ 35,000,000 | ¥ 48,000,000 | ¥ 92,000,000 |
| 制御・BEMS関連 | ¥ 4,000,000 | ¥ 8,000,000 | ¥ 12,000,000 |
| 仮設・養生・夜間対応 | ¥ 3,000,000 | ¥ 5,000,000 | ¥ 9,000,000 |
| 設計・調整・試運転 | ¥ 2,500,000 | ¥ 4,000,000 | ¥ 7,000,000 |
| 概算合計 | ¥ 44,500,000 | ¥ 65,000,000 | ¥ 120,000,000 |
| 想定省エネ率 | 5〜10% | 20〜35% | 30〜45% |
| 想定回収年数 | 長い | 中程度 | 中〜長期 |
推奨案ロジック
8. MEP全体最適化
空調のΔT診断を核にしつつ、給排水衛生と電気設備を統合して、建物全体の健全性・効率・保全性を最適化する業務へ拡張します。
業務の定義
本業務は、設備を単体で見るのではなく、空調・給排水衛生・電気の相互関係まで含めて診断し、省エネ、安定稼働、保全性、更新優先順位、将来改修性まで統合的に整理するMEP全体最適化業務です。
3設備統合の考え方
空調設備
- ΔT / 実効COP / 流量 / 圧力差
- 熱源・搬送・末端制御の成立確認
- 過流量、混流、搬送過大の是正
給排水衛生設備
- ポンプ選定の適正化
- 揚程・流量・運転点の成立確認
- 過大選定、絞り運転、短周期運転の診断
電気設備
- 高調波設計・高調波診断
- トランス容量と負荷バランス
- 相バランス、幹線余裕、INV負荷の適正確認
MEP横断で見るべき共通診断軸
| 診断軸 | 空調 | 給排水衛生 | 電気 |
|---|---|---|---|
| 容量の適正 | 熱源・ポンプ・ファンの過大/過小 | ポンプ過大選定・揚程過大 | トランス・幹線・盤容量の過不足 |
| 運転点の適正 | ΔT不足・過流量・混流 | 絞り運転・短周期運転 | 低負荷・偏相・部分過負荷 |
| 効率 | 実効COP・搬送効率 | kWh/㎥・運転効率 | 損失・高調波・負荷率 |
| 制御成立性 | VAV・二方弁・差圧制御 | ポンプ交互運転・圧力制御 | 監視・計測・保護協調 |
| 更新判断 | 性能改善型 or 更新型 | 適正容量再設計 or 更新 | 受変電・盤・配電更新の優先順位 |
老朽化した建物を単に更新するのではなく、運用しやすく、壊れにくく、省エネで、将来改修しやすい状態へ再構成することが本業務の目的です。
9. 給排水衛生実効診断
給排水衛生設備を、温度・流量・圧力・滞留・熱損失・健康リスク・運用まで含めて診断し、そのまま改修計画立案へ接続するための統合モジュールです。
全体構造
給湯診断
- 貯湯温度 / 返湯温度
- 給湯循環温度マップ
- 循環バランス
- 水齢 / デッドレグ
- レジオネラリスク指数
- 給湯配管熱損失
給水診断
- 給水圧力分布
- 滞留配管 / 未使用系統
- 残留塩素・水質管理
- 受水槽 / 高置水槽運用
- 揚水ポンプ適正性
排水診断
- 排水勾配・閉塞傾向
- 通気不良・封水破壊
- 臭気・逆流
- 維持管理性・清掃性
- 改修優先順位
診断 → 可視化 → 改修計画 の流れ
給湯設備の主診断指標
性能・エネルギー系
- 貯湯温度
- 往き温度 / 返り温度
- 循環ΔT
- ラインポンプ電力
- 給湯配管熱損失量
- 熱源投入量との比較
衛生・リスク系
- 返湯温度分布
- 給湯循環温度マップ
- 水齢リスク評価
- 末端到達時間
- デッドレグ評価
- レジオネラリスク指数
給湯循環温度マップ
建物内の給湯・返湯温度分布を平面または系統図に重ね、どの系統で温度が落ちているか、どこに循環不良や滞留があるかを一目で把握する診断図です。
目的
- 温度低下箇所の抽出
- 循環バランス不良の可視化
- レジオネラ高リスク箇所の抽出
- 保温欠損・未使用枝管の発見
実務上の見方
- 55℃以上:良好
- 50〜55℃:注意
- 45〜50℃:高リスク
- 45℃未満:危険
見抜けること
- 近系統だけ高温 → バランス不良
- 途中だけ低温 → 断熱欠損
- 枝管だけ低温 → デッドレグ
- 全体低温 → ポンプ能力不足
水齢(Water Age)
定義
水が系内に入ってから末端に達するまで、または更新されるまでの経過時間。レジオネラリスクを規定する根本指標の一つ。
- よく使う系統:水齢が短い
- 未使用客室・予備室:水齢が長い
- 閉止枝管:非常に長い
簡易診断法
- 末端到達時間(5秒以内良好 / 30秒超高リスク)
- 使用頻度ヒアリング
- 返湯温度との組合せ
- 配管長・管径・タンク容量の確認
レジオネラリスク
温度条件
- 25〜45℃で増殖
- 35〜40℃で最適増殖
- 50℃で増殖停止
- 60℃で短時間死滅
滞留条件
- 未使用系統
- デッドレグ
- 低頻度利用室
- 過大タンク容量
栄養・環境
- バイオフィルム
- スケール / 錆
- 水質劣化
- 保守不足
曝露
- シャワー
- 特浴・ジェットバス
- 加湿器・噴霧機器
- エアロゾル化設備
レジオネラリスク指数(LRI)
| 項目 | 評価例 | 点数 |
|---|---|---|
| 返湯温度 | 55℃以上 / 50〜55℃ / 45〜50℃ / 45℃未満 | 0 / 1 / 2 / 3 |
| 滞留リスク | 滞留なし / 枝管短い / 低頻度利用 / デッドレグあり | 0 / 1 / 2 / 3 |
| 循環リスク | 均等循環 / 多少偏り / 温度ばらつき / 循環不良 | 0 / 1 / 2 / 3 |
| 設備用途リスク | 一般給湯 / ホテル / 病院 / 温浴施設 | 1 / 2 / 3 / 4 |
給湯配管熱損失
ホテル・病院・介護施設のような長距離循環配管では、発生した熱の一部が利用前に配管から逃げます。施設によっては空調エネルギーに匹敵する改善余地を持ちます。
原因
- 保温不足・保温欠損
- 過大循環流量
- 長い枝管・過大配管径
- 未使用系統の常時循環
- 高温設定過多
結果
- 燃料・電力コスト増
- 返湯温度低下
- レジオネラリスク上昇
- 待ち時間増加
- 設備負荷増大
改善策
- 保温改修優先順位付け
- 循環バランス再調整
- 未使用系統切離し
- 温度設定適正化
- 投資回収年数算定
衛生ポンプ・給水系のアルゴリズム
最終分類
- ① 揚程不足型
- ② 過大ポンプ型
- ③ 制御不成立型
- ④ 吸込条件不良型
主な改修方針
- ポンプ適正容量への是正
- 圧力制御・台数制御の見直し
- 配管抵抗の是正
- 圧力タンク・制御幅の最適化
排水・通気診断の着眼点
排水機能
- 閉塞傾向
- 勾配不良
- 逆流・滞留
- 流下不良
通気機能
- 封水破壊
- サイホン作用
- 臭気の伝播
- 通気管閉塞
維持管理性
- 掃除口位置
- 点検しやすさ
- 油脂・スラッジ負荷
- 改修時の切回し性
このモジュールが生む価値
施設側価値
- 給湯コスト削減
- 衛生事故リスク低減
- 利用者満足度向上
- 運用の見える化
設計・施工側価値
- 診断 → 改修提案ができる
- 設備更新の優先順位を示せる
- 工事の合理性を数値で説明できる
- 空調偏重からMEP全体診断へ拡張できる
経営側価値
- OPEX低減
- CAPEX判断精度向上
- 営業停止・健康リスク低減
- 説明責任の強化
10. 電気設備の診断アルゴリズム
受変電・配電・動力・インバータ負荷を含む電気設備全体を、容量・品質・バランスの観点で診断する標準ロジックです。
STEP 1 測定信頼性
- 計測器校正状況
- BEMS/電力監視との整合
- ピーク時データ取得条件
STEP 2 トランス容量
- 実負荷率
- 最大需要との比較
- 余裕率の適正確認
STEP 3 相バランス
- 各相電流差
- 単相負荷偏在
- 中性線負荷確認
STEP 4 高調波
- THD確認
- 整流負荷・IT負荷・INV負荷比率
- トランス/ケーブル/コンデンサへの影響
STEP 5 幹線・盤余裕
- 幹線電流余裕
- 盤内温度上昇
- 遮断器定格と実負荷の整合
STEP 6 INV負荷集中
- 特定系統への集中有無
- 起動・停止時の影響
- 高調波フィルタ要否
STEP 7 将来余裕
- 増設余力
- 更新時の電源側影響
- 長期ストック視点の適正容量
電気設備の最終分類
① 高調波リスク型
THD過大、発熱、設備寿命低下
② 相不平衡型
相電流偏り、中性線過負荷
③ 容量不適型
トランス・幹線・盤余裕不足または過大
④ INV集中型
負荷集中、品質悪化、拡張制約
11. MEP横断の改修優先順位ロジック
空調・給排水衛生・電気を同じ評価軸で並べ、更新優先順位を論理的に決めるための共通フレームです。
| 評価軸 | 内容 | 空調 | 給排水衛生 | 電気 |
|---|---|---|---|---|
| 停止リスク | 止まると運営継続に重大影響があるか | 熱源停止・空調停止 | 給水停止・排水停止 | 停電・幹線障害 |
| 安全リスク | 事故・漏水・過熱・絶縁劣化等 | 熱源異常・漏水 | 漏水・衛生障害 | 盤過熱・絶縁劣化 |
| エネルギー改善効果 | 改善時の省エネ余地 | ΔT改善・搬送最適化 | ポンプ適正化 | 負荷平準化・損失低減 |
| 保全性 | 故障頻度・部品供給・点検性 | 老朽機器・制御部品 | ポンプ・弁・制御 | 遮断器・継電器・盤部品 |
| 更新難易度 | 工事影響・停止条件・施工難易度 | 居ながら施工制約 | 断水・仮設対応 | 停電切替・夜間工事 |
| 将来拡張性 | 今後の改修・増設対応力 | 制御更新余地 | 配管系再編余地 | 電源余力・盤スペース |
判定ロジック
優先順位表テンプレート
| 優先 | 設備区分 | 対象 | 理由 | 推奨時期 |
|---|---|---|---|---|
| 高 | 電気 | 受変電盤 / 幹線 | 停止リスク・安全リスクが高い | 緊急〜短期 |
| 高 | 空調 | ポンプ変流量化 | 省エネ効果が高い | 短期 |
| 中 | 給排水衛生 | 揚水ポンプ更新 | 過大ポンプ是正と保全性向上 | 中期 |
12. "良質な建築ストック" の定義
理念だけでなく、実務の判断基準として使えるように、良質な建築ストックを設備視点で定義します。
壊れにくく、運用しやすく、省エネで、更新しやすく、長期にわたって社会資産として価値を保てる建物です。
1. 運用性
- 現場で扱いやすい
- 過剰なブラックボックス化がない
- 日常運転が安定する
2. 保全性
- 点検しやすい
- 更新しやすい
- 故障時の影響範囲が明確
3. 効率性
- 空調・衛生・電気が過大設計でない
- 実運転で効率が出る
- LCCが健全である
TORUS OSとの接続
この業務の社会的意味
老朽化建物を単に延命するのではなく、建物ごとの運用実態を踏まえ、将来の維持管理・省エネ・改修容易性まで含めて再設計することで、建築ストックの質そのものを上げていく。これがTORUS OSが目指す実務価値です。
13. 成果物・運用方針
主成果物
- 現況診断概要書
- 改修基本計画書
- 概算比較表
- 優先順位表
- 発注仕様骨子
- 実施設計への申し送り事項
優先順位軸
- 故障リスク
- 停止リスク
- 省エネ効果
- 快適性改善
- 更新難易度
- 予算適合性
説明相手ごとの見せ方
| 対象 | 重視する見せ方 | このHTMLでの使い方 |
|---|---|---|
| 顧客 | 全体像 / 課題 / 推奨案 / 効果 / 工事影響 | 表示対象「顧客向け」+ 表示深度「浅く」または「標準」 |
| チーム | 資料収集 / 実測 / アルゴリズム / 提案作成 | 表示対象「チーム向け」+ 表示深度「標準」または「深掘り」 |
| 賛同者 | 市場性 / 差別化 / TORUS接続 / 事業構造 | 表示対象「賛同者向け」+ 表示深度「浅く」または「標準」 |
TORUS接続の考え方
統一HTML運用方針
- HTML本体は1つに固定する
- 相手によって文章を変えるのではなく、表示深度と表示対象を切り替える
- 骨格・用語・ロジックは常に統一する
- これにより、顧客説明・チーム教育・賛同者共有を同一構造で運用できる